経済的DVは深刻な問題であり、被害者の自立を妨げ、心身の健康にも悪影響を与えます。しかし、絶望にくれる必要はありません。
自己救済の道を見つけ、適切な方法を取ることで、経済的DVから解放されることが可能です!
この記事では、経済的DVの深刻さを理解し、具体的な対策や方法を紹介します。
経済的DVからの脱出に向けた一歩を踏み出しましょう!
経済的DVを克服するための3つのポイント
① 自立を目指すための経済的自己救済
経済的DVから脱出するためには、自立を目指すことが重要です。自己救済の道を模索し、経済的な自立を追求しましょう。
収入を確保し、財務の管理や資産の形成に積極的に取り組むことがポイントです。
でも、いきなり自立を目指せ!なんて言われても、どうしたらいいのかわからないし、そんな自立できるような自信もスキルも持っていないと思う方も多いと思います。
そこで…②と③のポイントがさらに重要となります!
② 支援を受けるための社会的ネットワーク構築
経済的DVからの脱出は一人では困難です。社会的な支援を受けるために、信頼できるネットワークを築きましょう。
家族や友人、専門家や支援団体など、周囲の人々の支えと助言を得ることが大切です。
経済的な自立が一人では無理だ!難しすぎる!と思ったときは、社会的な支援(情報も、自立への道も)を受けてみてください。
③ 法的手段の活用と専門家の助言を求める
経済的DVに立ち向かう際には、法的な手段の活用も必要です。法律や規制に基づき、自分の権利を守るために行動しましょう。
また、専門家の助言を受けることで、具体的な解決策やアドバイスを得ることができます。
法律家やカウンセラーなど、適切な専門家のサポートを頼りにしましょう!!
そもそも経済的DVって何?
夫が収入をすべて管理していて、妻に全く生活費を渡さない…
もしくは明らかに不足する額しか家計に入れない…
生活にかかる費用は家庭によって異なるため、額面など明確な定義はないのですが、近年このようなケースが増えています!
経済的DVとは、配偶者や恋人、親子などの親しい関係において、
相手から金銭的自由を奪い、経済的に追い詰める行為
のことを指します。
DV被害者のうち、7人に1人が経済的DVを受けていると言われています。
経済的DVの具体的な特徴って?
経済的DVの特徴リスト
経済的DVには以下のような特徴があります。
- 生活費を渡さない(明らかに足りない金額しか渡さない)
- 給与や貯金の金額を教えない
- 借金を作る、作らせる
- 妻が外で働くのを許さない
- お金の使い道を細かくチェックされる
- 自由になるお金がない
- 勝手に自分の預貯金を使われている
- 働かない(働いてくれない)
例えば、
妻が専業主婦だったり、明らかに夫よりも低い収入しかないにも関わらず、家庭を維持するための生活費を全く又はほとんど渡さないケース
生活を維持するために妻側が独身時代の貯金を取り崩したり、両親の援助を得たり、借金をしたりするケース
これらの状況は経済的DVなのです。
上記に当てはまるケースに加えて、経済的DVは専業主婦に起きやすいと思われがちですが、実は共働きでも経済的DVの被害者になる可能性があります。
共働きでも、妻だけの収入で生活を維持することが難しい場合には、それは経済的DVと言えます。
預貯金を教えない場合も経済的DVです
夫が比較的高収入でありながらも、一切収入や預貯金について教えず、不十分な生活費しか入れないような場合にも経済的DVにあたることがあります。
夫婦は同居し、相互に協力し扶助する義務があります(民法752条)。
資産や収入その他一切の事情を考慮し、婚姻費用は夫婦分担であるため、妻には夫の収入を知る権利はあるといえるのです。
借金を作る、作らせるのも経済的DVです
ギャンブルなどの理由で借金を繰り返し、生活費を入れない場合も経済的DVにあたる可能性があります。
こうした男性は自身が借金するばかりではなく、妻名義でも借金をさせるようにするので、いずれ借金が大きな額となり、婚姻生活が破綻していってしまいます。
働くのを許さないことも経済的DVです
妻に専業主婦であることを強要したり、それまでの仕事を辞めさせたりして、収入を得ることを認めない夫もいます。
それにも関わらず、十分な生活費を渡さないような場合には、経済的DVといえます。
外で働かせないことを理由に「誰のおかげで生活できていると思っているんだ」などの言葉を繰り返し、さらなる精神的なダメージを与えてくるケースもあります。
経済的DVから身を守るためには?
経済的DVから身を守るためには、夫と離婚し、経済的に独立することは避けられないケースが多いです。
そのため、経済的DVの夫と離婚するためには、以下のポイントが重要と考えられています。
経済的DVの証拠になるものを集める
- 生活費の不足や不正なお金の使い方の証拠
- 銀行通帳
- 家計簿
- お子さんの養育費用などがわかるもの
- 配偶者に借金がある場合は借金の契約書や督促状
- 配偶者の浪費内容がわかるクレジットカードの利用明細
など、証拠になるものを集めることが重要です。
まとめ
経済的DVは、
配偶者や恋人、親子などの関係において、相手から金銭的な自由を奪われ、経済的に追い詰められる行為を指します。
経済的DVの特徴として、
生活費の不足や不正なお金の使い方、妻が外で働くことを許さないなどがあります。
共働きの場合でも、妻だけの収入で生活が困難な場合には、経済的DVの被害者になる可能性があります。
経済的DVの夫と離婚するためには、
証拠を集めることが重要です。
銀行通帳や家計簿、借金の契約書やクレジットカードの利用明細など、証拠になるものを集めましょう。
経済的DVは深刻な問題であり、「私は経済的DVに当てはまるかも?」と思ったら、社会的な支援や専門家の助言を受けることから一歩を踏み出してみてください!
引用文献(2023年6月3日時点)
① 弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所
引用元:弁護士法人 丸の内ソレイユ法律事務所集のウェブサイト(参照URL:https://www.rikon-soleil.jp/dv/economic/)
② LEGAL MALL BY VERYBEST
引用元:LEGAL MALL BY VERYBESTのウェブサイト(参照URL:https://best-legal.jp/economic-dv-23086/)
ご参考までに、上記の引用文献は2023年6月3日時点での情報です。
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